ベイズ推定入門勉強会から ~グループワーク~

グループワーク結論

手を動かすのは理解の一番の近道です。

与えられた題材でプログラムしても、理解できません。仕様が決まっているもの、ロジックが決まっているものをただ組んでいくだけですから。

人間は思考する生き物なので、手を動かして応用ができる。ここが、素晴らしいところであり、強化ポイントだとずっと思っています。

勉強会の最後にもお話したのですが、AIに人間のやることを取られるのは、決まったことを精度よくやる作業だと思ってます。

台頭されることはないと思ってます♪

 

数学の勉強は、数式をひたすら展開したり、教科書を読んだりする座学が中心だと思われがちですが、その数式というツールを、何に使いたいのか、自分で目的を考えて当てはめて使ってみる、そしてそのツールでいいのかどうか検証・考察するところまでが数学の勉強だと思います。

学問ですから。

その機会を、たくさんの人たちと共有したい、それが私のモチベーションです。

 

 

 

勉強会概要

 

ベイズ推定入門という本を題材に、勉強会を川崎で開きました。

math-unknown.connpass.com

 

本は、こちら。

www.ohmsha.co.jp

 

この本の、第1章~第3章までを取り上げ、まとめました。

資料はこちら。

 

www.slideshare.net

 

グループワーク

グループワークを、2部制にしてやってみました。

1部:ベイズの公式を適用出るような例をかんがえてみよう。

2部:ベイズ更新をしてみよう。

 

勉強会の宿題として、何か題材になりそうなものをかんがえてきてね~、とお願いしました。いろいろな例を考えてきてくださったようです。

 

 

1部:ベイズの公式を適用出るような例をかんがえてみよう。

 

3~4人一組になり、3つのグループを作ってやってもらいました。

こんな感じで。

 

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そこで、皆さんが代表に選んでくれた事例はこちら。

 

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馬券グループ、秋葉のクレープやさんグループ、ブラック企業グループw

馬券を当てたいという私利私欲の未来予想図(笑)、アキバという男性が多いかと予想されるところでのクレープやさんが流行るか否かという経営戦略、鬼残業はやはり悪だと検証する心理学観点の動向調査。

グループに色があって面白かったです。

 

ベイズ更新をすることを念頭に、ベン図を考えてみてもらいました。


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 母集団、背反事象に何を置くか、条件になるエリアは何なのか。

そこを実際に自分で考えてきたもので置き換えるという作業は、難航した様です。

手を動かすというのは、本当にいいことですね♪

 

 

2部:ベイズ更新をしてみよう。

 

グループワークに入る前に、オオカミ少年の例を少しお話させてもらいました。

少年が嘘つきな場合に狼がくる確率を更新して予測していく。

最終的には、ある確率に収束します。

最後はいいんです。最初のパラメータをどうするか。そこが、一番の論点でした。


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この例を参考に、実際に確率の仮説を立てて、検証してもらいました。

みなさん、いろいろと書き込んで検証してくれていました。

 

グループ1 馬券チーム

馬券は本当にシュミレーションしやすいなあと思って拝聴してました。

実際にやってみようかな♪


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 グループ2 アキバのクレープやさんチーム

ここのチームが、一番ベン図作成に悩んでいました。

背反事象が何なのか、ということと、自分たちは何を予測したいのか、をブレないように設定できると、すんなりかけていました。


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 グループ3 ブラックチーム

ブラックチームってなんかかっこいい(笑)

 

ここのチームは、心理学になんらかの関係を持った人たちで構成されていました。恣意的ではなく、本当に偶然。

ブラックの定義とか、うつになる条件とか、いろいろあるよねーと会話されていて、他のチームとまた観点が違っているのが面白かったです。

 
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ベイズ更新を計算する

なんのパラメータを更新させるのか?

真ん中の集合は、背反事象なのか?

もしそうなら、足して確率はイチになるんじゃないの?

など、やってみていろんな疑問が出ていました。

 

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 疑問が残り、時間の都合上、グループワーク2を途中で打ち切って消化不良になってしまったので、ちゃんと検証したエントリを後日、書きたいと思います。

 

グループワークの皆様の感想

皆様から出た感想の八割は、冒頭に書いた「手を動かしてちゃんと考える機会があってよかった」でした。

開催冥利につきます❤

 

その他の感想の一部をご紹介。いいことしか書きませんが(笑)

 

  • 手を動かすことで、どこが難しいのか、疑問点が明確になった
  • 一人じゃなく、グループでできたのがよかった
  • 議論しながら進められたので、いろんな観点に出会えたのがよかった
  • 楽しかった
  • また、機会があれば参加したい

 

本当に、休日を割いて参加してくださった皆様、ありがとうございました。

いろいろとだめなところが多かったですが、またお会いできることを楽しみにしております。

 

あさこ