情報のフローとストック 雑記録

久しぶりにのブログ更新。使っている写真類は、Redmine変態の会で話し合っている内容です。時間が経ってしまったのですが、改めてふりかえり。

自分の中の「情報」に関する一つの断面整理です。

 

 

情報のフローとストック

 

よく、情報のフローとストックという言葉を聞きます。

フローは、チャットに代表される「流れていく」情報。

ストックは、ナレッジ、Wikiなどに代表される「蓄積する」情報。

 

意味はわかった。目的が違うから当然ツールも異なる。んなこたぁわかってんだよ。

でも、チャットしながら蓄積すべき内容が出てきたり、チケットの中で議論して結局まとめるべき情報埋もれたりすんじゃん。分けられないときだってあるやん!

 

情報の交通整理

ほんと、そう。きれいに使い分けることなんて、できるわけない。

したら、当然見分ける人/仕分ける人が必要。

情報の交通整理。警察官、マイスター、エヴァンジェリスト、お医者さん、いろんなロールの人が集まって、情報のお供をしなくちゃいけない。

そう、情報ってVIPなんですよね。お供する人がたくさん必要。お金で取引されるほどの価値があるものも存在する。まぁ、でも、秘匿情報や国家機密でなければ、襲撃されることもないので、SPは数人でいいでしょう。お供する人は、脳内で扱えるパラメータを多く持っている人が好ましいです。臨機応変に対応できる。もちろん、経験値も必要ですが、冷静に情報を第三者として俯瞰できる人。

SPクラスの人がいたら最高ですね。

 

実際のプロジェクトを扱った小説をこの間読んだのですが、こんな工夫を初動期にやっているようです。

・チャット上にはやんちゃな子たちが多いので、交通整理を管理職がやっている

・フロー情報の中からストック情報に移行すべき内容は、ピン止めしたり、別のツールに管理者やプロジェクトリーダが手作業でうつしている

 →会議などで、好き勝手に会話していく人と同じですよね。音声がテキストにかわっただけのこと。

 

こう考えていくと、今までと大きく変わるお作法はそんなにない、ってことですね。

 

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メールとチャット

 メールからチャットに移行完了して、もうメールなんて使ってねーよ!という人は多いかもしれないですね。でも、ね。多分、まだまだ氷山の一角な気がするんですよ。

メールとチャットで大きく違うところ、どういうところなんでしょう?。

在宅勤務が主流(?)になってきて、チームで作業する人たちとの時間の共有が重要になってきているので、時間の共有は大きな課題で、お行儀よく生産性高く美しく対策していきたいですよね。

 

メールは時間差を生むツール

 メールでのやり取りでは、個人に届いた後のプロセスが個人ごとに差が出る。
 仕分け、メールの意識の仕方、など。チームとして動きづらい。

プロセスが異なると、当然ノイズが多いので、スイッチングコストが累積されていく。

 

チャットは、共通の基盤で交通整理できるツール

チャットを進めていくルームにもよりますが、議題ごとに分けられたりするかと思います。雑談用、仕様調整用、目的が違うものは違うところでチャット。

 

違いを活用する

情報の内容を知り、分析できて、それぞれのビューを行き来できるには、一人の観点じゃ足りなくて。

観点をうまく変化できるようなツールに情報を移してみていくことができたら、楽ですよね。

 

 

ビューを変える

ストック情報って、性質が違うものが多いですよね。もちろん、フロー情報もそうですが。 どういう形で残すことができれば、より「情報に価値が出る」のか。

自分がRedmineに惹かれている理由の一つが、ここにあります。

チケットの単位を間違えなければ、いろんなビューが用意されているので、価値が出る。中に入れる情報も多様、フレームワークが用意されているだけなので、かなり自由。

redmine.tokyo勉強会などでは、その「自由すぎる」が故の困りごと・疑問・勘所などを共有しあっています。

情報の価値は、人それぞれで基準が違うのですが、ひとことで言うならば、

「自分の見たいビューで本質的に欲しいモノが得られる」

ってことかな、と。

この価値を求めて、みんな四苦八苦するわけですよね。

そこには、冒頭で述べた、「情報の交通整理」を一緒に行っていく仲間がいて、その仲間とは価値を共有しておく必要がある。その価値を求めて、情報として適切なものは何か、残し方はどのように工夫をすればよいのか、いらんものは残すな(# ゚Д゚)など、ルールを決めていくわけです。

 

情報の客観性

情報には客観性が必要で。

どういうことかというと、人それぞれに主観が入ってしまうと、それは大きなノイズになる。ビッグデータでのデータクレンジングを想像してもらえればわかりますが、ノイズが入っているデータは価値がかなり落ちます。

ノイズがあると、判断にブレが出る。

ブレが出ないように、明日の自分のため、自分たちのために情報を残す。

そのために、出てくるルールとしては、こんなものが考えられるのではないでしょうか。

・本当に主観が入っていないか?

・感情ではなく事実を書こう

・残す情報の前提条件や制約事項も添えよう

 

情報の価値は一人で決められない。人によってそれぞれであるがゆえに、自分よがりにならない観点で、ノイズを入れずに残す。そこには、客観性が必要・・・ではないかな、と考えています。

主観に疑いを持ち、常にはたから自分を見るように。自分を信用せず、残す。

仕事に対する姿勢のようなモノにもなるのかもしれません。

 

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 まとめ

  • 情報には、フローとストックがある
  • 両者(フローとストック)が入り混じることが現実的には一番多いパターン(フローの中にストック)かもしれない
  • 情報の交通整理をする人は必須
  • 情報の特性による違いを知ることが大事。それは、ツール選択の時の一つの観点になる
  • 情報の価値は、「自分の見たいビューで本質的に欲しいモノが得られる」と考えている
  • 情報の価値を享受するために、情報の客観性を常に意識する必要がある

 

自分の中の「情報」に関する一つの断面整理でした。

お付き合いくださってありがとうございました!