JaSST Hokkaido 2019 参加録

2019/8/30(金)。天気にも恵まれ、快晴。

北海道札幌市にて、JaSST Hokkaido 2019が開催されました。

jasst.jp

昨年は、胆振地震で延期し代替開催となりましたが、今回は何ごともなく開催。本当に良かった。

 

謝辞

今回、基調講演を池田さんがやってくださるご縁で、同じコミュニティ(NaITE)で活動させていただいている角田くんと自分も、ワークショップでTAをさせていただけることになりました。

開催側に回る機会を得ることができるなんてなかなかない。いつも素敵な会を参加者へ提供してくださっている恩返し、いつかできたらいいなぁと思っていました。

機会をくださった実行委員の皆様と、ご縁をくださった池田さんに感謝です。

ワークショップは、また別の記事にして、書いていきたいです。(準備の時から本会まで...。普段触れられない内容かなぁ、と思って…裏方は書かない方が良いかなぁ?)

 

目次

 

おーぷにんぐせっしょん

安定の、クロージングセッション間違いからはじまり、こんなマインドマップはいやだ!大喜利(?)。あみだくじと迷路には思わす笑ってしまいましたw。

前日にセッションのスライドを作り上げた?と、前実行委員長(上田さん)から現実行委員長(中岫さん)がネタバレされるほどのアットホームさ。これが、JaSST Hokkaidoの持ち味というか、よさだなぁ、と思います。

あったかくてい心地が良い。それていて、講演内容すべてに感じるところ、気づきが多く、持ち帰ることができる内容の幅の広いこと。

身体全身でアンテナを張りまくって一つ一つを堪能すること。これ、必須ですね!

なにせ、試される大地での開催なのですから、すべてを使っていくべきなのかもしれませんね(?)。

 

 

基調講演:「テスト設計技法、その前に
~フェイスアップ、次にビルドアップ、その先にマインドアップ~」(
池田 暁さん)

池田さんの講演。めちゃめちゃ、内容の濃い講演でした。もう、これ以上のカバレッジを取れる講演はないんじゃないか?というくらい。

講演資料を見返すだけで、知識体系自分の中で確立させるためにいろんな書籍読む必要も出てくるし、歴史を紐解く場所も出てくる。

どんだけ〜⁉︎

 マインドマップは、一つのツールに過ぎないので、それをとりまく「技法」「プロセス」「スキル」についての言及もあった。3つで構成されるソフトウエアテスト。

一つがかけてもだめ、向上させていくことが大事。Faceup,Buildup,Mindup!

スキルを上げるには、コミュニティなどを利用しましょうと語られていた。

特に、テスコンは利用しない手はない!!

個人でスキルを上げていくには、社外もそうだけれども、社内でも必要ですよね、と。

個人的にも思うことですが、「お金をもらっている」と考えると、その費用対効果は?自分には何が求められているの?と考えると、社内で経験を積むだけでは絶対にスキルが足りないはず。なので、講演の中で語られていた、”管理職は勉強する時間を確保する義務がある”(こんな内容だった気がする...汗)という内容には首が外れるほどうなづきました。

認めてくれたのであれば、その価値に見合う内容をアピール、アウトプットしていけばよい。その環境を作るのは自分だけではなくて、関係者全員だよなぁ、と。

で、何か障害・弊害となるのは「工数」という制約だったり。

制約の中でパフォーマンスを上げるためにも、顧客と一緒におかしな契約を結ばないようにもしなくてはということも語られていたような気がする。

※昨年のJaSST Hokkaido 2018 招待講演が、契約に触れられている素晴らしい内容でした。なので、おまけにリンクをはっておきます。参考になります。

そういう意味で、丸っとカバレッジ高い、素晴らしい講演でした。

池田さん、ありがとうございました!!

 

www.slideshare.net

 

招待講演:「家具職人のつくり方 ~箸からツリーハウスまで~」原 弘治さん (当麻町地域おこし協力隊/家具職人 /北海道認定木育マイスター)

 ぐっと惹き込まれた招待講演でした。

旭川当麻町林業の歴史から、家具を作るときの話、職人や木育マイスター育成の教育の話。幅広いようで、すべての関連がいったり来たりしながら脱線せず、一駅ずつ確実に進む、思考に優しい講演のリズム、内容でした。匠だ…。

森・林業・家具、と、ITとは関係なさそう?に見えて、「ものづくり」という観点では考えるところは同じ。

講演をしてくださった原さんの視点...視座が高いところにあるからこそ、プロとは?産業とは?という観点で、共通するところが多く見出せる内容だったな、と思います。

本当に素晴らしい講演でした。(途中、涙ちょちょ切れなが拝聴していました(笑))

 

個人的に心に残っているところ

家具職人のつくりかた ふたつのいみ

・家具をデザインし制作する
・家具職人を育成する

教育の制度は民だけでは難しく、国の力が必要。旭川は、工芸センターなり、教育施設や後継者育成に力を注いでいる。
技能と技術
・技術は人の外にあるもの。
・技能は人の中にあるもの。
それぞれ、得意分野・特性が違う。
経験と教育
幼少期の環境が自然に囲まれていた。必然的に興味をもった。
「いいものをみなさい」と、先生に言われた。
自分なりの「いいもの」と判断する基準ができてくる。いいものをみると、自分なりのデザイン、核などができてくる。
いろいろな話を交互に入れて、影響を受けた環境を絞り込んでいっているけど、すごく広い。すごく魅力のある方でした。

「物を作っているわけじゃない。家具を作っている」

 

※かわかみ、かわしも、などの話も、後日ゆっくり書きたい。ほかの第一次産業との話も含めて、自分の理解整理のためにも…。 

 

 くろーじんぐせっしょん

参加者

道内と道外の参加者比率も、おもしろいことになっていました。

道外からの参加者も多いというのも、ファンが多い証拠でしょうか。

様々な場所から集まることで、場所による違いが見えて、交流することでフュージョンにつながるといいなぁと思います。

 

来年の開催

来年は、7/3(金)の開催とのこと(妄想?)!!

オリンピックの開催時期を考慮して、少し早めたとのこと。しかし、とてもいい時期だと思います。(7月頭は、北海道の気候の中で個人的に一番好き)

もう10か月しかないですね。あっという間に来年も開催されそう。楽しみにしています!!

 

最後に。本当に、本当に、実行委員の皆様、いつもありがとうございます!!感謝!!

 

おまけ

つぶやきまとめ

togetter.com

 JaSST Hokkaido 2018 Report

www.jasst.jp

www.aster.or.jp