メトリクスの示す現象論 ~取得する目的とそのメトリクスとの関係~ 

メトリクスの示す現象論

 

 メトリクスは、何かをおこなったときの効果を定量的に測るツールになるので、「必ず」取得するための目的があります

そして、その目的を支配する法則があるのではと私は考えています。

その法則を見出すには、微分方程式から入るのが一番簡単だと思います。

 

微分方程式

現象が説明変数xと被説明変数yで記述できると仮定します。

簡単にするために、2次元で考えます。

 

yとxの微分方程式では、その間にある変化量を見ることができます。

なので、データは、以下の3つの微分方程式で表すことができます。

f:id:okandayo:20171215224829j:plain

 

それぞれの微分方程式を解くと、右の式になります。

基本形なので、すべてがこれというわけではなく、派生形も存在するということは付け加えさせていただきます。

 

副次的効果?

現象が数式で表せるということにより、以下のような嬉しいこと(笑)もできるようになります。

 

  • 数式から、統計的論理的に背景を検証することができる
  • 標本数が少ない場合には、この論理に従ってランダム関数などを使用して増やす(?)ことができる
  • モデル化されているので、メトリクス層別の判断基準の一つになる

 

 

参考資料

生産性と品質データの解析手法

www.slideshare.net