尊敬する方から紹介された本、後編。
前編は、こんな内容でした。
後編。ドラッガーからみたクソッタレ、またクソッタレをうまく活用した事例についてのご紹介をしていこうと思います。と前編でも言及させていただいた通り、ここを中心に書いていきます。
いや、もう本当にクソッタレは・・・・このやろー。
私たち人間は、”思い込み”と”言葉”という二つのレンズを通して世界を見ている。
他人に対してどのような態度をとるかは、この二つのレンジによって決まってくる部分が大きい。
組織の色に染まらず、やばいとおもったらすぐ逃げる!それでも・・・・・。
ささいな言葉の違いがひとを変えてしまう
「囚人のジレンマ」という実験を例にして、ここでは書いてありました。
思い込みがどれだけ人に影響を与えるか、を説明するために事例が挙げられていました。
プレーヤーはお互いに協力し合うことでともに勝利を分け合うこともできるし、競争しあって一人勝ちすることもできる。
「生活共同体だ」「家族だ」となれば、支えあい、補い合い、幸せな方向へ行こうとする。
もしかすると、大きな枠でとらえると、引用の前者は社会主義、後者は資本主義の考えのような・・・。
一つの国を家族とみなすか、発展するためには?に主眼を置くか。
ここで言いたいのは、そんなささいな言葉一つでやる気もそがれてしまうということ。
やる気・能力のある人たちを利己的で不正直で陰険に変えてしまう、と書かれていました。
ドラッガーの言葉
「協調性に目が向くフレーム」が紹介されていました。ウイン・ウイン・ゲームを目指して、だれにとっても満足のいく結果に導くことを最優先して考えること。
わたし、か、わたしたち、か
利己的か、そうでないかを見抜く一番大きい違いは、自分たちのチーム内で話すときによく出る会話の中で、その人が一人称を「私」というか、「私たち」というか、ということだと書かれています。
見回してみましょう。
上司。どうですか?どっちで語っていますか?
私の上司は幸いにも、「おれら」「わたしたち」という言葉を必ず使っています。
自分たちのことだけでなく、周りのことはどう呼んでいますか?
「彼ら」「あそこの人たち」?あまりにも敵視しているのがにじみ出ている言葉ですね。一つの組織の中であれば、「we」で話しましょう、とあります。
これは意識して気を付けて使っていきたいと思いました。
そうあるには、本にも書かれていましたが、
「他人の目で自分を見てみよう。」
クソッタレにならない秘訣だそうです。
以前、こんなエントリを偶然にも書いていました。
第三者の目で自分を見たり、組織を見たり。利己的にならないように、常に初心にかえり、ふりかえる。
これは心がけないと忘れてしまいがちですね・・・。
会議の例
自分の欠点をオープンにしたり、自由な意見を言い合える「心理的安全性」を確保しよう、そう書かれていました。
誰かが、「私は、よくミーティングをこじらせるような発言をするが、もうやめようと思う。」という発言をしたとします。
この発言一つで、その彼が同じような発言をしそうになったら止めることができるし、ほかの人がやりそうになっても止めることができる。
生産性の上がらない会議。めっちゃくちゃ、おおいですよね。
クソッタレが、自分の意見を出したいがために道筋・本質と関係ないことを話し出して横道にそれて終了~。
いみねーじゃん!!!
そんな時は、自分を盾にして、
「よく外れた話をしちゃうんですけど、そうなったらとめてくださぁ~い!」
ということで、意識が変わるかもしれない。
毎回は通じないですが、時間がない中で論点をはっきりさせて議論すべき時には使い分けるのも手かもしれませんね!
イやな奴だらけの職場をサバイバルするには
会社はなかなか辞められない。では、どうすればいいか。
何個か紹介しましょう。
- リフレーミング
- 無関心を心がけ、感情を遮断してみる
- 小さな勝利を重ねてみる
- 安らぎを得られる場所を見つけよう
これらを実践するには、自分を鍛える必要があるかもしれません。
自分の心を。そのあたりは、「嫌われる勇気」を読むと参考になると思います!
リベンジリスト
こうタイトルに書いてしまうと、ちょっと怖いかもしれませんが・・・
これも、大事なサバイバル術です。
クソッタレに標準を当て、しっかり観察をする。しかるべき時を選び、一か八かしかけるという意思が自分にあるかどうかを確認しておく。
この勇気がないのであれば、リベンジはしないほうがいいでしょう。
しっぺ返しが来ます。
なにかを行動することによって、「小さな勝利」を得ることができるかもしれません。
あまりにもひどいクソッタレにはどうしたらいいか。
あなたのまわりの虐げられた同僚と団結して対抗すれば、クソッタレも態度を変えるかもしれないし、うまくすれば永遠に職場から去ってくれるかもしれない
ちょっと、ぞっとすることが書かれていましたが。。。
この言葉を思い出すような話を聞いたことがあります。現実に、起こるんですよね。
でも、そうしないと組織はおかしくなってしまう。
杭は熱いうちに打て!
クソッタレ成功者たちの教訓
うらやましいことに、クソッタレでも成功することもあるんですね。
その最たる例が、スティーヴ・ジョブズだ、と書いてありました。
どういうところが成功者なのか?
- 言葉はひどいが、部下から驚くほどのやる気と創造性を引き出す
- 性格の悪輪を帳消しにするほどの才能がある
- 攻撃やいじめを戦略的に使う
- 効果的に威嚇する
- 恐怖を鞭に、飴も使う
- やる気のない人間を動かす
だれでもができうることではありません。特に、2番目。
クソッタレであるかもしれない。でもそれを優位に使うことができるのは、ほかで認められるほどのものを持っている時だ、と書かれていました。
よって、「うぬぼれは厳禁」とも・・・^^;
総じて
クソッタレはかなりな数、いらっしゃると思います。
自分もそうなることがかなりあります。特に子供たちを注意するとき。
感情的になってしまうこともあります。
でも、そうならないように、「わたしたち」というようにしたり、常に第三者の目で見ることができるようにしたり、はじめにクソッタレにならないように、
「自分はこの場をこうしたい!」と宣言し、皆で協力したりする試みをしたりしています。
例は、こちら^^;
毎日できるわけではありません。
でも、振り返ることができたときに少しずつチャレンジすることで、クソッタレ率・・
クソッタレ項目のカバレッジも減っていくかもしれません!
そう思うと、自分も悪くないな。そうおもいますね!
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!