アジャイルを音楽で理解する

こんばんは、あさこです。

エモい話になってしまい、ポエムです...が、今感じていることをちょっと整理したくてまとめてみました。

違う事象を当てはめて共通項を見つけるのが趣味なんです...(違)

 

 

きっかけ

 ここ数年、「共創」「ハーモニー」「オーケストラ」という言葉がマイブームで。

究極のチームビルディング、顧客にとっての価値追求、その他が説明ついてしまう考えだなぁ、と。
オーケストラは、パートそれぞれのスペシャリストで構成されていて、リードや指揮などとりまとめ?の役もいる。
その役は、曲の持つ性質、どんな雰囲気で、どういう顧客を対象にしているか、というところで変わってくる。指揮者の名前でその演奏を聴きに来る顧客もいる...

いろいろ発想を広げていると、これはPO(プロダクトオーナー)やSM(スクラムマスター)と同じじゃん!と考えました。

音楽。リズム、音価、パターン...いろいろな角度から切り取ってみても、オーケストラとアジャイルラクティス?の共通点は多い気がします。

音楽は「音による時間の表現」とも言われています。空間を表現する一つの手段なので、共通点があるのは当然なのかもしれません。


音価とアジリティ

速さと粒度

突然ですが。ピアノの練習楽譜です。

初めは四分音符、最後は十六分音符になります。

この、四分音符 と 十六分音符の違い。

どう表現しますか?


f:id:okandayo:20170408110215j:plain


早くなる?

細かくなる?

 

違いを表現する対象者が、何に軸をおいているか、で変わってくるとは思いますが・・・。

四分音符は1小節内を当分した音価が4つ。

十六分音符は1小節内を当分した音価が16こ。

これを考えると、「早くなる」も、「細かくなる」も正解。

 

価値

音の長さを、音価と言います。実際に響いている長さではなく、その音が支配している長さのことを指しています。概念的ですね。

1小節という時間の中で、心地よい音価を表現する。

「心地よさ」というメトリクスは、ユーザが何を求めているかで変わってくる。

パンク、ジャズ、...音価は当然変わります。

なんてかんがえていると、こんなイメージがわいてきます。

  • ユーザストーリーは聴きたいと思う対象の本質
  • POは弾き手かプロデューサー
  • アジリティは、表現する音楽の幅の広さを時代に合わせられる適応速度

時代によって、はやりの音楽も幅広くなってきています。これも、音楽のアジリティ?が高くなってきている ということなのでしょうか...。

 

リズムとセレモニー

リズム

三拍子四拍子...これが変わる曲って、あまりないですよね。

ここが変わらない前提で、耳や脳はその曲の「前提(曲が流れている間の当たり前条件)」を捉え、心はなびいていきます。

リズムが変わると、追従するまでにコストがかかります。変更しなければいけない。

こんなことからも考えられることですが、スプリント内で行われるセレモニーは、リズムを作る一つの要素。そんなわけで、セレモニー実施のタイミングを固定すると回りやすいのは、想像できます。

1スプリントというリズムを計算する。長さは変えない。こうすることで、スループットも上がっていくのかな、なんて思います。

 

 セレモニー

「セレモニーを必ずやること」

セレモニーを同じタイミングで実施することで、リズムが作られます。

リズムを作り、型を作る。

これによって、カイゼンが回りやすくなる。
しかし、どうしても、作業に追われて中止や延期になってしまうことが多い。
リズムキープの人が最初は必要です。「当たり前」になるまで、実施する。
この人がずっと実施するような「支配型」でいると、いなくなってしまうと形骸化してしまうし、いつまでたっても「自分ごと」として認識するようにならない。

 リズムキープの人、すなわち、指揮者になるのでしょうか。

指揮者に権限のあるブラスバンド...みたくないですね。。

 

メロディとスプリント

AメロBメロ繰り返し。歌詞カードをめくっていくと(表現が古い)、こんな表現を見おることがあります。

これって、何かふっと連想しませんか?

スプリント内で繰り返すタスク、ふりかえり。

メロディが大きく変わるときっていうのは、きっとスプリントが変わるとき...

異なるユーザストーリーが展開されるのかなぁ、なんて想像してしまいます。

   

あるべき姿、まとめ

オーケストレーションと専門性、心理的安全。

練習を繰り返し、個人でも繰り返す。それがプロ。

質を良いものにするというゴールのために、違うところは違うと言える関係性。

誰が強くてもいけない。

あるべき姿・求める姿は同じで、その条件が成り立つとき、最高のハーモニーを奏でることができるんですね。

 

で?という内容ですが、自分の理解を示しただけのエモい形で終了。

 お目汚し失礼しました!!

(後日少しアップデートするかなぁ...)

ソフトウェアテストは測定行為か?(徒然なるままに妄想中)

こんばんは!あさこです。

ちょっと真面目な(?)エントリーを書いてみようと思い立ち...

仕事上でも、プライベートでも興味があって悩んでいる部分なので、残しておこうと思います。まだ、構想段階なので、結論は出ていません。

もやもやが残る内容です。自分の思考の前提を残した段階のものになります。

(続きは、また進捗あり次第書いていこう...)

 

 

導入

問題提起

品質メトリクス(不具合数)を予測する予測モデルをいろいろ検討していて、以前JaSSTTokyo2017では、ゴンペルツ曲線を骨組みに利用した予測モデルの発表を行いました。(ソフトウエア開発における誤り検出率を予測するモデルを対象とした発表です)

 

しかし、やはり、限界がありました。

 

最小二乗法を用いているため、中間ゴールで設定している部分に関しては、過去実績の数値を使用しているとは言え、logからの変換で予測モデルの数式を算出するため、実測との誤差が大きいのです。

誤差とはいいますが、ノイズではない。おそらく、この部分が信頼度成長曲線と呼ばれるモデルを利用した品質管理(?)の限界の一部になっているのではないかなぁ、と感覚で思っています。

であるならば。

実測値と感覚的に合うモデルを考えてみればいいじゃない!

 

考えていること

シミュレーションを行うときに、数学モデルとして、カルマンフィルタを使うことがあります。

カルマンフィルタは、 ガイダンス作成手法一つで、あらかじめ求めておいた予測式の係数直近の観測値用いて修正量を最適補正する方法

とあります。参考、以下のページ。

www.weblio.jp

 

品質メトリクスの「測定」を行って、ノイズを除去し、真値を推定する。

 

状態方程式とパラメータさえ定まれば、同じ理論が使えるのでは?と思って、試してみようと思い立ちました。

状態方程式内で、何をどう定義するか。そこは、また次回のエントリ内で触れていきたいと思います。(今時点での考えを書いた論文出てから...汗)

 

 測定とは

まず、「測定」という行為の定義です。

ここが一番定義に悩んでいます。

一応、考えてはいるのですが、本当にそれであっているのか。

まだ、しっかりとした自信があるわけではなく、あくまでも仮説を設定して、数学モデルを導出しています。

以下のサイトでは、このように記載してありました。

製造物の寸法を一定の基準(単位)に基づいて数値で表すことを意味します。端的に言えば、寸法の測定は測定したい対象物を基準物と比べることです。基準物となる測定機器は、測定の目的や方法、精度に応じて多種多様なものがそろっています。寸法を正しく測定することによって、製造物が求められる仕様(許容値)に当てはまっているかどうかを「検査」することが可能となります。つまり、測定を極めることは、より良い物づくりの基本にほかなりません。

 

www.keyence.co.jp

この定義は、「タグチメソッド」で使われる「システム」「ノイズ」などの考えからも逸脱していないので、これをもとに少し考えていこうと思います。

 

ソフトウェアテストは測定行為か

品質と測定

上記の測定の定義の中には、以下のように書いてありますね。

一定の基準(単位)に基づいて数値で表すこと。寸法の測定は測定したい対象物を基準物と比べること

 基準がありということは、測定方法が定まっており、基準物という「あるべき姿」と比較ができる状態にある、ということかなと思います。

ソフトウエアテストにおける基準、あるべき姿。

そして、測定するときに使用する「測定器」。これらは、何が該当するのでしょうか。

 

基準

測定という行為をテストやレビューとする場合。測定で得られる数値は品質メトリクスなので、基準は、得ようとしている対象物の測定後のメトリクスということでしょうか。

あるべき姿

あるべき姿と照らし合わせて測定をする。あるべき姿というのは、期待される結果、仕様ということになるかと思います。

 

測定器

測定をする「手段」なので、テストケースが該当するのでは?と考えています。

テストやレビューは、何のために行うのか?

「欠陥を摘出するため」と考えました。

欠陥を摘出する手段。その出力は、当然欠陥の件数も該当します。

とすると、このカルマンフィルタ内で考える「測定器」の部分に採用することができます。そうすると、ノイズとはなんだろう?ということにも言及する必要があります。

 

次回予告

もやもやしてきましたよね。読んでも、想像つかないですよね。

自分でも、まだ先があるなぁと思いながら、今の段階での自分の考えを残しておくつもりでかいているので、まとまりがなくて申し訳ないです。

悩みをまとめただけなので、次に書く機会があるときには、全体像を図と数式使って残したいなと思います。

その時には、以下にも触れていくつもりです。

  • 誤差論
  • ゴミ(ノイズ)をどうやって取り除くか

 

読んでくださった方がいたとしたら...感謝です。ありがとうございます!

もう、すでにこんなことは定義されているし、議論されていることなのかもしれません。まだ、自分が文献に出会えていないだけなのかもしれない。

なので、もしこんなのがあるよ~などの情報をお持ちの方がいましたら、ぜひ教えていただけるとうれしいです。

そんな状態ですが、興味のある方、ぜひディスカッションしてみませんか?

いないかな...^^;

 

品質愛の生まれた日 ~変化量を捉える~

わんばんこ!あさこです。

ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2019 12/17担当分です。

qiita.com

日付を超えていないので、セーフということで...orz

 

f:id:okandayo:20191217225450j:plain

 

はじめに

 小ネタは毎年かいていて、メトリクス祭りを個人的にしているのですが、ふと思い出した内容がありまして、それを書きたいと思います。

というのも、部長と、自分が人生で出会うプロジェクト規模とプロジェクト数は人生だよねという話をしていました。

ただこなすだけより、仕事としての振り返りのほかに、変化量的な振り返りを定期的(数年に一度)にするとよいよね、と話をしたことがありました。

自分は恵まれているのか、どでかいプロジェクトに2回もかかわらせてもらっている。しかも、最初から。ロールは違えど、双方とも全体を見渡せる立ち位置。

ということで、一つ目のでかいプロジェクトでの日々を思い出しながら、今との変化量を書いていきたいなぁと思います。

 

一つ目・・・テストチームとして配属された(新人~3年目まで)

二つ目・・・PMO・SEPG・情シスロールを受け持たせてもらった

ソフトウェアテストアドカレなので、一つ目のほうを振り返っていきたいと思います。

 

配属1年目

まかされたこと

基本設計書。7センチパイプファイル7冊、どーん!!

女性リーダ「これ、よんでおいて。で、覚えて。総合テストとシステムテストの手順書書くことになるから。データも考えておいてね」

私「・・・・・???」

さぁ、配属されて最初からこれだ。放置プレイ。ひゃっはー!

今思うと、すげぇ...!私にはできねぇ...!という感想しか生まれない。

新人研修でも、テストのことは何も学んでいない(覚えてないだけかな汗)。

知識全くなし(皆無)。大学時代は、数学専攻。さぁ、まいった!!!

 

意味を考える

 「人は、困ると目的を振り替える生き物である」(出典:あさこ...?)

まず、最初にやったこと。「システムテストって何?総合テストって何?」

何かどこかに、流れとか規則的なものがあるのかな?と、女性リーダに聞く。当時は、そんなものはなかった...(今はすごいものがありますよ!!)。

ないならば、どうする?

決めちゃえばいいだけのこと。

先輩といろいろ話して、

「何をテストするの?何のために?」

ということを、プロジェクトにかかわっている人**人に聴きまわり、着手できる状態までもっていったのである...。

 

ということで、大いに困り、プロジェクト全体で初心にもどったのである。

 

 新人としての立ち回り

正直、パイプファイルなんてr読んでいられません。眠くなるだけ。時間の無駄。と、当時の自分は考えていた。今も変わらない。

新人という立場は非常に役に立つ。しかも、20代の女子。使える。

ということで、ききまわっても、おぢさんたちは嫌な顔をほぼせず、いろいろと教えてくれました。すこしずつ、全体を理解。その中で、自分がテスト規格を書く場所・機能はどんなところなのか。その機能は、ほかとどういうつながりをしているのか。

全体から詳細に落として、詳細から全体を眺めるという思考プロセスが好きなんだ、というのがこの作業で理解できました。

 

 仕事のやり方、自分がやった流れをトレースすると、今考えるとかなりあざとかったなぁ、と。まぁ、若気の至り...ですね...汗

 

テストと品質と愛

 『システムっておもしろいなぁ。帰納法みたいな感じでテストするんだねぇ。』

これが、一番最初に感じたテストの概念。

何を証明したいのか。何を求めたいのか。そこには解はなく、ただ可能性を示すだけ。

今考えると、バグがないことは証明できない、ということだったのかな、と。

大好きな数学的に理解ができて、さらに不具合数、不具合を再発するときのケースはこんな感じ、それはどんな確率で起きるか...全部数学やん!!

テスト愛...今思うと、品質に対しての曲がった愛情を持った瞬間だったのかもしれない。

 

 

まとめと変化量測定

知識がついて、経験も伴い、信頼を得ると行動も変わる。

でも、何もない状態の時は、自分はどうするんだろう?

一言でいうと、体育会系・数学系。

 

........今とかわらねぇじゃねぇか。

成長してませんでした!!!

 

完!!(涙)

ExcelとRedmine(オチのない果てしない物語)

こんばんにゃ!あさこです。

この記事は、Redmineアドベントカレンダー2019の12/16の記事になります。

adventar.org

f:id:okandayo:20191216092050j:image

 

はじめに

 

みなさん、技術的な話を書いてらっしゃるのですが、ここで初心に戻って!

レベル1 ...レベル0のお話を書いていきたいと思います。

そう、そんなこともあったよねぇ...と、遠い昔の話を思い浮かべて、いろいろアドバイスくださると...うれしいです。でも、あくまでもフィクション、どこかの小説の中に出てくる、よくあるチーム(ふたり)の物語です。

ここで書きたいことは、チームでの仕事をうまくいかせるには、やっぱり、三つの施策が必要、ということ。なんの三つか?想像しながら読んでいただけると楽しめると思います。

 

とあるチームのものがたり ~暗黒の日々~

2018年6月某日

Redmineをこよなく愛し、一緒にチケット駆動を推進し、Redmineプラグイン、なにいれようかなぁ~、Wikiは何を書く?どういう構成にする?わくわく!

そんなRedmine大好き同盟が解散された。

代わりにやってきたひとは、こんな方。

Excelをこよなく愛し、一人でシートとセル、マクロを駆使し、Excelのシート名、なににしようかなぁ~、履歴は一番最初に書く!これでいくから!わくわく!と自己完結。

 

仕事のやり方が違う。仕事の中心にあるものが違う。

不安しかねぇ。

 

そして、スタートした。

 

2018年9月某日

Excel相棒さんと3か月。体に異変を感じた。悲鳴が来た。血を吐いた。胃に穴が開いた。

そこまでのいきさつは述べない。一言いうならば、相棒さんの癖はつかんだ。ひととなりもわかった。心とは裏腹に、体は正直。むりしていたんだ。

そんなことをあざ笑うかのように、共有フォルダ内のExcelの数は増え、構成管理されているという名目の「***-コピー(**).xlsx」がこっちをみている。

(注:コピーの数はこの時点で20をこえている)

 

 

とあるチームのものがたり ~木漏れ日の中で~

2019年2月某日

Redmineってなんですか?」

興味を示してくれた!!

書き方、チケットの斬り方、ノウハウを毎日1時間マンツーでやっていく。

そして、カンバンができあがり、チケットの粒度も合意が取れるようになった。

9月から約半年。

Excelを受けいれつつも、自分のタスクはRedmineへ振っていた。自分だけで。

説明するときには、Redmineを見せながら、説明。

功を奏したのか、やっと...!!

 

2019年6月某日

チケットが更新されるようになった。

毎週、月曜の朝、1時間Redmineと付き合う。1日、休んだ日も、次の日にはやったことがメール通知されている。ただし、チケットの中に書いてあるのではない。

記録は、Excel。そのExcelが添付されました!という更新通知だ。

それでもいい。少しずつ。もう1年たってるけど。焦らない...

 

2019年11月某日

チケット更新通知の内容が変わった。Excelで更新は相変わらずなのだが、差分をテキストで打ってくれるようになった。

活動タブを見ると、自分の相棒さんのアイコンが並ぶ。これを見たかったんだよね...。

ありがとう、Redmine。ありがとう、相棒さん。一つの区切りだよ。

1年半。まだ、ここからだ!!

 

とあるチームのものがたり ~冬の到来~

2019年12月某日

10日間で1日しか、出社できない期間があった。

出社して、みたものは。そこにあったものは。

 

いや、なにもないのだ。

 

何も更新通知が来ていない。

 

活動タブ。

当然、アイコンは自分だけ。前に更新した時のまま。

 

椅子から崩れ落ちた。

涙の前に、出た言葉。

「くだらねぇ仕事の仕方してんじゃねぇよ!!」

 

共有フォルダのExcelの数。コピー(**).xlsxの数は。60をこえていた...。

 

 

ふりかえり

少しずつ、と1年半。がんばった。少し成長がみられて自律へ移行する。

本来の自律の裏にはサーヴァント!...でも、事情などがあり、継続できないと。怠惰という名の暗闇が立ち込め、あっという間に「楽な世界」へ引き込まれる。

 

1年半で学んだこと。成長がゆっくりな人もいる。わかってる。

必要なのは、

・覚悟(腹をくくる)、くじけない心

・継続するための仕組み(自分のプロセスを見直す。ToBeを高く設定しない)

・自他分離

この3つを毎日ふりかえること。

 

次のステップへ ~天気の子めざして~

...どんなに我慢しても、愚痴を言っても変わらない。

なら、転職すれば?異動願いを強く出せば?と言われる。

 

でも、そうじゃない。ちがうちがう、そうじゃなぁい!

期限は決めた。そのタイムリミットまで、カウントダウンをする。

もう少し、ためしてみよう。そう、実験なのだ。

 

自分の活動限界を見極め、考える。人間は考える生き物である。

実験のツールとして、もっとRedmineとたわむれてみよう。

 

Excelで一緒にやればいいじゃん!...そう、そうかもしれない。

でも、私は見てみたいのだ。

一緒に、笑いながら、カンバンを更新し、相棒がチケットを初めて笑顔で切るときの姿を...。

 

オチのない果てしない物語。

ここから先の話は、また、次回。

読んでくださってありがとうございました。

JaSST Hokkaido 2019 参加録

2019/8/30(金)。天気にも恵まれ、快晴。

北海道札幌市にて、JaSST Hokkaido 2019が開催されました。

jasst.jp

昨年は、胆振地震で延期し代替開催となりましたが、今回は何ごともなく開催。本当に良かった。

 

謝辞

今回、基調講演を池田さんがやってくださるご縁で、同じコミュニティ(NaITE)で活動させていただいている角田くんと自分も、ワークショップでTAをさせていただけることになりました。

開催側に回る機会を得ることができるなんてなかなかない。いつも素敵な会を参加者へ提供してくださっている恩返し、いつかできたらいいなぁと思っていました。

機会をくださった実行委員の皆様と、ご縁をくださった池田さんに感謝です。

ワークショップは、また別の記事にして、書いていきたいです。(準備の時から本会まで...。普段触れられない内容かなぁ、と思って…裏方は書かない方が良いかなぁ?)

 

目次

 

おーぷにんぐせっしょん

安定の、クロージングセッション間違いからはじまり、こんなマインドマップはいやだ!大喜利(?)。あみだくじと迷路には思わす笑ってしまいましたw。

前日にセッションのスライドを作り上げた?と、前実行委員長(上田さん)から現実行委員長(中岫さん)がネタバレされるほどのアットホームさ。これが、JaSST Hokkaidoの持ち味というか、よさだなぁ、と思います。

あったかくてい心地が良い。それていて、講演内容すべてに感じるところ、気づきが多く、持ち帰ることができる内容の幅の広いこと。

身体全身でアンテナを張りまくって一つ一つを堪能すること。これ、必須ですね!

なにせ、試される大地での開催なのですから、すべてを使っていくべきなのかもしれませんね(?)。

 

 

基調講演:「テスト設計技法、その前に
~フェイスアップ、次にビルドアップ、その先にマインドアップ~」(
池田 暁さん)

池田さんの講演。めちゃめちゃ、内容の濃い講演でした。もう、これ以上のカバレッジを取れる講演はないんじゃないか?というくらい。

講演資料を見返すだけで、知識体系自分の中で確立させるためにいろんな書籍読む必要も出てくるし、歴史を紐解く場所も出てくる。

どんだけ〜⁉︎

 マインドマップは、一つのツールに過ぎないので、それをとりまく「技法」「プロセス」「スキル」についての言及もあった。3つで構成されるソフトウエアテスト。

一つがかけてもだめ、向上させていくことが大事。Faceup,Buildup,Mindup!

スキルを上げるには、コミュニティなどを利用しましょうと語られていた。

特に、テスコンは利用しない手はない!!

個人でスキルを上げていくには、社外もそうだけれども、社内でも必要ですよね、と。

個人的にも思うことですが、「お金をもらっている」と考えると、その費用対効果は?自分には何が求められているの?と考えると、社内で経験を積むだけでは絶対にスキルが足りないはず。なので、講演の中で語られていた、”管理職は勉強する時間を確保する義務がある”(こんな内容だった気がする...汗)という内容には首が外れるほどうなづきました。

認めてくれたのであれば、その価値に見合う内容をアピール、アウトプットしていけばよい。その環境を作るのは自分だけではなくて、関係者全員だよなぁ、と。

で、何か障害・弊害となるのは「工数」という制約だったり。

制約の中でパフォーマンスを上げるためにも、顧客と一緒におかしな契約を結ばないようにもしなくてはということも語られていたような気がする。

※昨年のJaSST Hokkaido 2018 招待講演が、契約に触れられている素晴らしい内容でした。なので、おまけにリンクをはっておきます。参考になります。

そういう意味で、丸っとカバレッジ高い、素晴らしい講演でした。

池田さん、ありがとうございました!!

 

www.slideshare.net

 

招待講演:「家具職人のつくり方 ~箸からツリーハウスまで~」原 弘治さん (当麻町地域おこし協力隊/家具職人 /北海道認定木育マイスター)

 ぐっと惹き込まれた招待講演でした。

旭川当麻町林業の歴史から、家具を作るときの話、職人や木育マイスター育成の教育の話。幅広いようで、すべての関連がいったり来たりしながら脱線せず、一駅ずつ確実に進む、思考に優しい講演のリズム、内容でした。匠だ…。

森・林業・家具、と、ITとは関係なさそう?に見えて、「ものづくり」という観点では考えるところは同じ。

講演をしてくださった原さんの視点...視座が高いところにあるからこそ、プロとは?産業とは?という観点で、共通するところが多く見出せる内容だったな、と思います。

本当に素晴らしい講演でした。(途中、涙ちょちょ切れなが拝聴していました(笑))

 

個人的に心に残っているところ

家具職人のつくりかた ふたつのいみ

・家具をデザインし制作する
・家具職人を育成する

教育の制度は民だけでは難しく、国の力が必要。旭川は、工芸センターなり、教育施設や後継者育成に力を注いでいる。
技能と技術
・技術は人の外にあるもの。
・技能は人の中にあるもの。
それぞれ、得意分野・特性が違う。
経験と教育
幼少期の環境が自然に囲まれていた。必然的に興味をもった。
「いいものをみなさい」と、先生に言われた。
自分なりの「いいもの」と判断する基準ができてくる。いいものをみると、自分なりのデザイン、核などができてくる。
いろいろな話を交互に入れて、影響を受けた環境を絞り込んでいっているけど、すごく広い。すごく魅力のある方でした。

「物を作っているわけじゃない。家具を作っている」

 

※かわかみ、かわしも、などの話も、後日ゆっくり書きたい。ほかの第一次産業との話も含めて、自分の理解整理のためにも…。 

 

 くろーじんぐせっしょん

参加者

道内と道外の参加者比率も、おもしろいことになっていました。

道外からの参加者も多いというのも、ファンが多い証拠でしょうか。

様々な場所から集まることで、場所による違いが見えて、交流することでフュージョンにつながるといいなぁと思います。

 

来年の開催

来年は、7/3(金)の開催とのこと(妄想?)!!

オリンピックの開催時期を考慮して、少し早めたとのこと。しかし、とてもいい時期だと思います。(7月頭は、北海道の気候の中で個人的に一番好き)

もう10か月しかないですね。あっという間に来年も開催されそう。楽しみにしています!!

 

最後に。本当に、本当に、実行委員の皆様、いつもありがとうございます!!感謝!!

 

おまけ

つぶやきまとめ

togetter.com

 JaSST Hokkaido 2018 Report

www.jasst.jp

www.aster.or.jp

 

三という支配からの考察 ~redmine.tokyoについてちょっと考えた~

三方良しの「三」とは?というブログを前回かいてから、「三」という数字..

世界を支配する「三」という存在に脳をジャックされてしまった。(中二的)

 

okandayo.hatenablog.com

 

 

その脳の状態のまま、勉強会のあり方についてちょっと考えたので、その考えをメモ。

ちょうどいいタイミングで、redmine.tokyoがあり、仲間も同じようなこと(?)を考えていたようなので、ちょっとうれしかった。

分科会っていう感じで分かれてもいいよね、という流れ。

 

以下が、なんとなく考えたメモ。

Redmine.tokyoは、Redmineがあるからうまくいく”

ちょっと汎化すると、ツールがあって、勉強会ではそのツールの周りを取り巻く全てを学ぶということと考える。
それは、人間が人間である所以である、喋る、考えるってのをふんだんに使う領域。
ビューを変えて、Redmine.tokyoが、ツール(Redmine中心)ではなく三種の神器の三つのうちの他の二つ(スキルとプロセス)なら、きっとここまでうまくいかなかったんじゃないかなぁ、と、想いを馳せた。
Redmineエバンジェリスト会(分科会)では、ツール以外の二つの観点を中心とする議論をしている。で、それが発展してきたのは、ある程度クローズドだから。
オープンで多様性、母集団がでかい勉強会だと、発散するところなのかなぁ、と思う。
Dockerとかrubyとかも、手段の勉強会になるのかなぁ、と。スコープを限定する要素。

勉強会のあり方とかも、ある程度この法則使うとあるべき姿が見えるんじゃないかと思った。見るべきビューって、この3つに集約されるんじゃないのかなぁ〜と。。

 

もう少し具体例をいれて、考えを突き詰めていきたいなぁと思ったので、メモでした。

 

なぜ「三方よし」の「三方」は「三」なのか

きっかけ

あきやまさん、安達さんと、SaPID(※1)について話していた中で、ふと不思議に思ったことがあった。

※1 SaPID(Systems approach based Process Improvement methoD

okandayo.hatenablog.com

 【なぜ「三方よし」の「三方」は「三」なのか】

 

sanpoyoshi.net

とてつもなく哲学的で心理学的で、つかみどころも無い現象・現実をおいかけることになるのではないだろうか?そんな疑問も脳裏に走った。

しかし、こういう疑問を一つずつ考えていくことは個人的にとても好きだし、観点を広げていくことで、(言いすぎかもしれないが)森羅万象の理論を把握するところに行き着くのではないか、と感じている。考えることをとめるのはもったいない。人間なのだから。

 

目次

 

具体例を考える

本題に入ろう。
疑問を改めて掘り下げる。どういう観点で追いかけたらよいのだろうか?

具体例→仮説を立てる→検証→考察 ですかね。やはり。

 

熟語の例

三方よし、の「三方」があらわす「三」と同じような意味を使った「三」を用いた慣用句・熟語などを考えてみた。
三権分立、一月三舟、一心三觀、三舟の才、一行三昧(~ざんまい)、などなど。
それぞれの意味をみてみよう。

  • 三権分立:権力の濫用を防止し、国民の政治的自由を保障するため、国家権力を立法・司法・行政の三権に分け、それぞれ独立した機関にゆだねようとする原理。
  • 一月三舟:仏道は一つであるのに、衆生しゅじょうの受け止め方で、種々の意味に解釈されるたとえ。止まっている舟から見る月は動かず、南へ行く舟から見る月は南に動き、北へ行く舟から見る月は北へ動くように見えるということ。
  • 三舟の才:詩・歌・管弦のすべてにすぐれていること。三船(さんせん)の才。
  • 一心三觀: 天台宗で説く観法。 空(くう)観・仮(げ)観・中(ちゆう)観の三観を同時に備えもつこと。すべての事物がそのまま仏教の理法にかなっていることを体得すること。 円教の三観。
  • 一行三昧:一つの修行方法に専心すること。特に念仏三昧をいう。

 

具体例の背景?

たまたま、趣味嗜好により、仏教系の用語が並んでしまったが(汗)、それぞれで「三」の意図するところには、
多様性があり、さまざまな観点から見るべき、ということや、事象を構成するものは3つ「技能・技術・実現する道具/対象」なのだ、ということがあるのでは、と思われる。
「自然・世の理」を「安定(最上の状態)」へ昇華させていく動きを表現しているのでは、と思った。


では、「安定最上の状態(at one's best)」とはなんだろう。


安定する、とは?どういう状態だろう?

あんてい【安定】
[名](スル)
1 物事が落ち着いていて、激しい変動のないこと。
 「心の安定を保つ」「物価が安定する」
2 平衡状態に微小な変化を与えても、もとの状態とのずれがわずかの範囲にとどまること。「安定のいい花瓶」
3 物質が容易に分解・反応・崩壊しないこと。「この元素は安定している」

上記をみて、なんとなく納得した。そうか、これか。
「ズレ」が生じても、「平衡状態」に戻せる。崩壊しない、本質の意味するところへ戻そうとする力を働かせ、その状態へ遷移させる。
この、小さい単位が、「3」だな、とうっすらと感じてきた。

 

検証する

”「ズレ」が生じても、「平衡状態」に戻せる。崩壊しない、本質の意味するところへ戻そうとする力を働かせ、その状態へ遷移させる。”

本当にそうなのか?

 

力学的観点から(自然原理から)

「三方」ということばが表すとおり、「方角」「方向」が3つ、とその言葉は表していると考える。ベクトル、と捉えても良いのではないだろうか。
「もの・こと」の安定、「平衡状態」に戻す「力」。ズレが継続的に発生すると、ある地点からどんどん遠ざかっていく。らせん状にどんどん広がっていくイメージが自分にはある。


ここで、「力のモーメント」を考えてみた。

 力のモーメントとは
 物体を回転させようとする作用のことを「力のモーメント」という。
 例:てこの原理、滑車の原理

 剛体を回転させようとする能力は、力の大きさFだけでなく作用線と回転の中心との距離rにも比例する。
 Fが大きいほど、rが長いほど、剛体を回転させようとする能力は高い。
 物体を回転させようとする能力を力のモーメントNといい、Fとrの外積で表す。
 外積なので、力のモーメントはベクトル量となる。
    N = r × F

 物理解体新書より

www.buturigaku.net

考察

この観点において、考察したことは、「ズレ」が生じた「力」を打ち消しあい、
「平衡状態」に戻すことができるベクトルの数が、「3」である、ということ。
2点では、力が強い方へ押し流されてしまう。そこへ、もう一点から支える力を作用させると、「平衡状態」になる。3点の合成ベクトルは、「逆」「打ち消しあう」ではなく、広がりを見せる。
必要な観点を広げる力が作用するのではと、かなり強引な結論かもしれないが...。
2点の場合は、打ち消しあう力が作用してしまう。
なぜなら、「つりあう」のは、逆向き・同じ大きさのベクトルであるためである。


心理学的観点から(自然原理原則の力が及ばない側面から)

 

心理学というのは、「「人間というのはこういうものだ!」というのを追求するもの」と言われるらしい。

人間の存在...関係の基本構成としては、一人・二人・複数になるのでは、と思う。

これは、人間の関係性は二人までならばベクトルは双方向で二本だが、人数が増えるに従い、複雑度が増す。俯瞰して制御する労力・スキルは格段に違ってくる。

三方よし、が意味するところは、【「売り手」「買い手」「世間」...売り手の都合だけではない、買い手のことを第一に考えた商売と商いを通じた地域社会への貢献をする】というところ。

双方の損得だけで考える、マウンティング・勝ち負けの世界ではなくて、その先にある幸せを考えよう、ということですよね。自分がだいすきなPayForwardの思想。

自分と「相手」。相手が一人なのか、複数なのか。相手が複数になったとたんに、最小単位は「三」になる。

 

ここから先は発散しそうなので、このツイートで...
(ここまで書いて疲れてきた)
もし機会があれば、もっと掘り下げて考えてみたいかも。

 

 

 

 

結び


結局、もとめるところは「花してはりまんの?」であり、お互いにそれを享受しあうところなのではないだろうか。

「花してはりまんの?」と言う言葉は、「存在が花をしている」の言い換え。

「そこに在ること」、「秩序をもった"存在の本質"」を喩えている言葉で、「五感がなくなり存在感だけが残る」を意味しているとのこと。

否定しあうのではなく、秩序をもった存在として認め合って、自分だけじゃなく、向き合う相手が「複数」であっても、本質は変わらない。ここに、最小単位として「三」がでてくるのではないかな、と思う。

 

「三」という数字は、自然原理からも、最小単位としてもっともな数字だと思われる(上記検証だけでは到底足りないが(汗))。(毛利家の3本の矢とか?トライアングルとか?)

心理学(?)的にも、前述のとおり、人間の関係性は、自分と「相手」。相手が一人なのか、複数なのか。相手が複数になったとたんに、最小単位は「三」になる。

...という結論を持ちました。

 

心理学だろうが、物理学だろうが、普遍的な考えは、本質は変わらない。
世界は厳しくつらいだけじゃない。きっと、楽しくなる普遍的なものがそこにはあるのでは、と。
いろいろ調べたり考えたりする中で、ひとつひとつのの観点が本当に面白いなぁと思った。(小並感)

この考えは、あくまでも個人的な観点からなっとくしたものなので、「こんな考えもあるよ~!」というものがありましたら、ぜひアドバイスくださいませ!
読んでくださってありがとうございました。

 

参考記事等

あきやまさんの記事

note.mu

三について具体例をかんがえた時の参考記事

www.mikkyo21f.gr.jp