第二弾、問題構造図の作成編です。
SaPIDへの想い編は、こちら。
公式サイトに掲載されている、本Bootcampのレポートです。
問題構造図の作成とは。簡単に表現すると、
「自分の課題を含め、流れを簡単にする。」
作成する際に重要になるのは、
「大局がとらえられることも大事」「個別の具体性もわかることが大事」
というところだと思っています。
では、問題構造図の作成手順と、私が実施した課題の一部をご紹介しながら書いていきたいと思います。
(どろどろした個所は省いたりしています(汗))
問題構造図の作成手順
事前整理
以下の4つをあらかじめ考え、問題構造図の「インセプションデッキ」のようなものを決めていきます。自分は何者なのか、何のために、どういうところについて問題を可視化したいのか。
構造図のスコープが大きくなりすぎたり、何のためにやっているのか見失ってしまう可能性もある(私の場合は特に...)ので、ここはとても大事だと思います。
スコープが変わるなら、以下の1~4もかわります。そのたびに、問題構造図をリファインしていこう!
①自らの仕事と役割
例:***さーびす
⇒【伴走者さーびす】 とした。
②そのサービスの顧客は? (広めに考えてみる)
例:直接顧客~間接顧客
→直接:現場のPL、PM、担当者など 間接:自分
③サービスで顧客に提供している価値
例:顧客にとっての価値・自分にとっての価値
⇒顧客:仕事が楽になる、楽しくなる
自分:笑顔を見ることができる、現場と自分の会話が増える。
④自らの仕事・役割の評価方法
例:どうなれば成功?何で評価する?
→相談の回数、振り返り時間、自分の落ち込む回数の減少度
STEP1,2
1.まずは、頭の中にあるものをそのまま吐き出そう!あとで具体的にしていけばいい。
2.時系列を気にして、内容をより具体的にしていく。
手段の裏返しになっているものは、「それがないと何が困るの?」に変える。
例:部門横断でディスカッションする場がない
⇒ 事例が得られない
⇒ 車輪の再発明になる。
ここでの注意事項
「~がない、系のカードには気をつけろ!」
解決手段を検討せずにだすことになるぞ!裏に理由があり、その理由を解決する手段はいくつかあるはず。その中に真意があるかもしれないぞ!
「どこでも(時系列的に)適用敵るようなものであれば、抽象度が高いもの、と判断せよ。」
ファシリテーションするときには、「それはいつでもおこることですか?」と聞く。
できれば、。5W1Hを意識する。
「要素精査完了=いつのタイミングで、どんなことがおきた、が分かるカード」
STEP3
要素精査の次は、因果関係の線を引く。
モデルのリファクタリングの方法などは、ここで紹介されている。
見づらくならないように、交差する線は作らない、線を増やさない、なるべく減らす。
解析しやすくするために可視化しているので、複雑化しないような工夫をすること。
納得がいくまで構造をリファクタリングしていくこと。
その際に気を付けることは、第一弾記事でも書きましたが、
「上部に「管理」真ん中に「メインストリーム」下に「仕組み」を意識して配置すると線が雑多にならずやりやすい」ということかと思います。
STEP4
改善ターゲット検討・特定のフェーズです。
問題構造図 左側がカイゼン要因・根本原因となり、右側がメトリクスになる。
中間にカイゼン要因があるとなると、これは中間目標になることもある。
他者は変えることはできない。なので、スコープは自分に絞る。
自らがカイゼン可能な箇所に焦点を絞る。
[カイゼン可能な箇所としての目安:3か月以内くらいに完了する内容]
もっと早く終わるような小さなものがあるなら、そこからやって、次に進む・・・とやっていくとよい。
例えば、「レビュー」に絞ったら、さらに「レビューの問題構造図」を作る。
(中身がまだたくさんの構成要素がありそうな場合は別途やる感じ。無ければ当然やらない。)
STEP5
STEP1、2などで出した改善策の裏返し付箋などを再度持ち出して検討したりする。
STEP6
メトリクスをきめる。
最初に決めたメトリクス(事前準備の時にきめたもの)につながるとよい。
「どうあればOKなのか?」「どう測るか?」
わすれないうちに、社内でもやります!
それとは別に...どなたか、一緒にやってみませんか?
相互にファシリテートの練習でも(^^。
ここまで読んでくださってありがとうございました!