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NaITE#12 「PFDワークショップ & JaSST'16 Tokyo 参加報告」 レポート

 

NaITE#12 「PFDワークショップ & JaSST'16 Tokyo 参加報告」 レポート

 

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NaITEスタッフの岡野です。

3/28(日)に大森にて開催された勉強会の内容ご紹介をしてまいります。

お付き合いくださると幸いです。

 

アジェンダは、こちらの資料の3ページ目に掲載しております!

www.slideshare.net

 

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最初のセッションは、「JaSST Tokyo'16 レポート」。

3/8-9に開催されましたシンポジウムの一部のセッションの紹介をしました。

そのシンポジウムは、こちらから参照できます。

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'16 Tokyo レポート

この中から、3本のご紹介です。

ー自動化エンジニアのキャリア
ープロセス改善
ーテスト設計コンテスト決勝

それぞれのご紹介は、下記の資料を参照いただけますと幸いです。

資料はこちら。

www.slideshare.net

 

最後の質問コーナーでは、下記の2点が挙げられていました。
Q1:テスト現場に改善意識を広める・・・これはどういう立場の人が質問したか?
A :アンケートからの流れだった。参加者の声だった。
   参加者の半分以上が「管理者」。

   何か改善するのにいい手はないか?ということが目的で参加しているので、

   こういう質問が出たと考えられる。
 
Q2:キャリアパス
   スクリプトを書く人はどのくらいのレベルの人が想定されていたか?

   フレームワークをどのくらい使えればよいのか?

A :開発者でもやっていけそうな人が対象という意味。

   発表者の中でも認識のずれがあった。

 

自分の所感として・・・

WACATEという宿泊型勉強会があり、自分も冬(2016/1開催分)に参加しました。

夜から「分科会」という形で、参加者が持ち寄った議題・お題でディスカッションを

する枠が設けられています。そこでも、このJaSSTのパネルディスカッションで

話された内容が議論になっていて、行き着く先・考える先は、みな同じだからこそ、

こういうシンポジウムでの注目度は高いのだなぁと感じました。

参考:WACATE

wacate.jp

 

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次は、勉強会のメインテーマでもあります、PFDのセッションです。

PFDワークショップ

はじめにPFD概要の説明、そのあとに、ワークショップが行われました。

資料はこちら。

www.slideshare.net

 

概要説明時の主だった内容を上げると、次のような感じです。

  • PFDは、作業の見える化/等を目的としている。プロセスの流れ図。単なる図ではなく、思考の道具。
  • 開発プロセスを変化させ、安定させるために使う。
  • 全体が見通せるようになるので安心感が生まれる。
  • 一度作ったPFDで「固定」するのではなく、変更や検証することで「安定」させていく。
  • PFDは階層化できる。個々のPFDをより上位のPFDで表現する。(プロセスは二重線で表す)
  • 子供のプロセスは、親の番号をつき継いで、X.1・・・とするとよい。(親はX)
  • 可読性を上げるために複製表示というやり方もとることができる。
  • 書き方は流れの方向は自由でよい。上下左右、わかればOK。
  • DFDを拡張した図法である
  • 成果物から書いていくと書きやすい。
  • 「人のノウハウ」のような形の無いモノでもOKで、必ずしも電子データである必要はない。

参考:PFDの生みの親、清水吉男さんの資料はこちら。

http://homepage3.nifty.com/koha_hp/process/PFDform3.pdf

 

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簡単に概要の紹介があった後に、ワークショップ開始。

お題は、「今朝、家を出るまでにやったこと」。

まず、やったことを列挙してみました。

私には子供がおります。

まだ小さい子もいるので、自分のことと子供のことが対象として入ってきます。

  • 朝起きる
  • 子供を起こす
  • 子供の服を着替えさせる
  • トイレに行かせる
  • 朝ご飯をつくる
  • たべさせる
  • 食器を型つける
  • 洗う
  • 買い物に行く→冷蔵庫にしまう
  • 掃除をする→布団を干す
  • 洗濯をする→干す
  • 歯磨きをさせる
  • お昼ご飯の準備をする
  • 化粧をする
  • 休憩
  • 出発!

ひとつづつ、PFDを書いていき、成果物からほかのプロセスにつながるものがあれば、つなげる・・・ということを実施してみました。

他人と見せ合ったりして、成果物の状態の持ち方がそれぞれで異なっていたのが印象に残りました。

具体的にひとつあげてみましょう。

最後の「出発(家を出る)」というプロセスの成果物に、いろんな意見がありました。

「誰もいない家」

「鍵をかけた自分」

「持参必須なものをもった自分」

「家の外に出た自分」

ここの理解では、プロセスの主人公はあくまでも自分であって、「誰もいない家」の主人公は「家」であるから、成果物としては少し違うのではないか、という意見が上がりました。

「持参必須なものをもった自分」というのは、概要説明でも言われていた「成果物から書いていく」という点を踏襲しており、これが妥当なんだろうなぁ、と思いました。

上記にあげた、ワタシの例でいきますと、インプットは、下記になるかなと考えました。

  • 化粧によりごまかした顔が出来上がった自分
  • 子供が朝起きてやるべきことを終了していることを確認し終わった自分
  • 昼食に必要な食材を準備し終わった自分
  • 家事が一通り終えた自分

で、上記から「家を出る」というプロセスをふみ、成果物には

  • 勉強会で必要な道具
  • 財布などの貴重品
  • ・・・

が考えられるかな、と振り返って考えました。このPFDの考えを元に、自分の子供がいつ何をすべきで、それは何のために?ということを一緒にやると、忘れ物がなくなったり、「何のためにこれはやるんだろう?」という思考するプロセスが身につくかな、なんて親として打算的なことを考えてしまった次第です・・・。

 

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さて!もう一つ、お題が出ました。

「本を出版する」

これも上記と同じように実施してみましたが、なかなか難しかったです。

PFDの例の一つとして、参考になるものが、これです。

itpro.nikkeibp.co.jp

 

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上記演習二つを実施したあとのまとめです。

PFDを書く時の順序。
  1. まず、成果物・作業(行動)を洗い出す。思いつくものや、すでにあるもの等とにかく書き出す。そのあと一気に俯瞰してみる。
  2. それらを”関係”でつなぐ
  3. 全体のMECEを見る
  4. 全体を調整する
  5. 他人と認識を合わせる
  6. きれいにしてみる

 

記述するときの諸注意。
  • 成果物と成果物をつなげない。プロセス同志も同じ。
  • 書く順序→ボトムアップトップダウンか。階層化するのは書きなが分けてもいいのではないか
  • 人をインプットとして書くと動詞が自分だけで書ける。
  • 自分のロールの視点で書くと、同じ立場の人は困らない。
  • 別の関係者が見るときは、別の階層になる。
  • 関係者を成果物として書き出すことによって、その成果物の状態(中間・最終等)が見えるようになる。
  • PFDができたら、「誰がどのタイミングで」という計画に落とす。
  • 計画に縛られてPFDを書くと図に出てこない成果物が発生する。自分のバイアスがかかってしまう。なので、全部洗い出してから、MECEに書いてみることが大事。
  • プロセスには時系列を持たない。
  • 順序性を表現するための図ではない。

 

PFDをかいてわかること
  • 開発プロセスPFDを作るときには関係者で合意をとる必要がある。PFDの完成後、活動計画化する際にスケジュールやWBSの概念が入ってくる。クリティカルルートも見えてくる。
  • 目的で使うツールは変えるべき。
  • PFDは成果物とプロセスがあるので、WBSが書ける。
  • WBSは成果物指向。だから、PFDが必要となる。
  • 議論するときに、プロセスから入ると、やり方ということで発散しがち。成果物からはいれば、発散しない。だから、成果物から書くとまとめやすい。
  • 計画化するときは成果物を意識する。成果物指向。
  • どういうときに階層化するか→みにくくなったら階層化する、という位置づけてOK
  • 成果物同士をつなげるのはOKか? →NG
  • 矢印にタグを使うのはありか? →NG。そういうプロセスを作るべき 。

PFDをやることのパターン
  • 新規作成のパターン

   ブレスト(MECEに、マインドマップ等を使って)→作図

  • 改善のパターン(変更するパターン)

  ーすでに図がある
  ー図には整理されていないパターン

    とにかく今決まっているもので図を作ってみる。そこから、変更を取り入れていく。

 

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本勉強会での所感

二つのワークショップと、PFDはこうかくといいよ、こうあるべきだよという話を聞いて、まず最初はスモールスタートで、自分の毎日の家事など、見える化してみようかな、と思いました。

PFDのあるべき姿」では、WBSの書き方にも触れられており、確かに成果物からWBSは構成されるべきものである、と認識しました。これができていないプロジェクトが多くモゴモゴ・・・

PFDは、「プロセス」を見える化する道具であるので、仕事だけでなく、プライベートなどのさまざまなシーンで使うことのできるものです。

よく、目的を見失った行動をしてしまう私には、うってつけの内容でした。

氏田先生、ありがとうございました。

 

次回は、4/24(日)の開催になります。テーマは「Docker」と「Git」。
お仕事で使用したり、興味があったり・・・少しでもフラグが立ちそうな方は、ぜひ一緒させていただきたいと思います。

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最後に・・この勉強会へ参加していただいた皆様、貴重なお時間を割いていただき、本当にありがとうございました。何かを持ち帰っていただけていれば幸いです。

また、ご一緒できる機会を楽しみにしております。

 

NaITEスタッフ一同